昨日、【不動産屋の質】という2つ前の記事に同業の方より精神的瑕疵の問題についてコメントがあり、それに対して私もコメントしてるんですが、実体験に基づいたことで、もうちょっと書きたいことがあるので追記しますねφ(..)
まっ、そこにコメントしてるとおり私は『ちょっとでも気になることがあれぱ買主に説明すべき』という立場をとっているんですが、実はこの業界に入って2年目の時(たしか平成8年頃)にこんなことがあったんです。
私が売主側のいわゆる元付で築20年ほどの中古マンションを仲介したんですね。で、その時の客付業者は確か大手のM住宅販売と記憶してますが、何事もなく引渡しまで終わり、もう手は離れたもんだと思っていたある日(たぶん10日後くらい)M住宅販売の担当者から「ちょっと問題が発生しました。すぐ現場に来てください」との連絡がありました。
なにかと思い現場に行ってみると、そこには何通かの“手紙”がありました。
この物件は売却時は空家で半年前までは賃貸で貸してたんですね。で、空いたから売ろうという話になったんですけど、部屋はリフォームもなしの現況渡しを条件に多少安くしてしてもいいとのことだったんです。で、M住宅販売が独り者のお婆ちゃんに紹介したら「安いし閑静だしとても気に入った。リフォームは自分でやるから買いたい」という経緯で契約に至ったんですね。
私は引渡し前に一応残置物はないか確認はしてるんですが、リフォーム時に職人さんが押入れの天袋の奥からその“手紙”を見つけたんですね。それが単なる手紙ならよかったんですが、差出人やそこの住人だったであろう受取人の肩書きなんかが普通じゃなかったんです。どう考えても堅気の人たちではないんですよ。で、M住宅販売の担当者から当然「売主に確認してください」と強い口調で言われ、まだ経験の浅かった私は「もう登記も終わってるし解約なったらどうなっちゃうんだろう」とかなり慌てました(″ロ゛)
早速売主に聞いてみると「私もよくは知らないが住んでたのは確かに堅気ではない人で、管理会社の話ではなにかやらかして行方をくらましたらしい」とのこと。なぜ言わなかったのか?との問いに「なにか事件を起こしたわけでもなく、ましてや今は住んでもないので言わなかった」と。万一戻ってくることがあったらどうするんですか?との問いには「実は残置物は管理会社が保管しているんですがガラクタばかりで主要なものはないようなので、それについては心配ないと思った」と。ふーっ、ていう感じでした。一応売主には「じゃ、万一の時は管理会社とともに責任をとって善処してください。でもその前に今回の契約は売主の告知義務違反で解約されるかもしれません」と言ってM住宅販売に出向き報告した。
すると意外な展開に....。
M住宅販売の担当者は上司と待ち構えていていました。そしてその上司に「経緯は分かりました。あなたも業者としてちゃんと調査しなかったという責任もありますね」と言われ、内心「やっぱりそうだよな~、どうやって責任とりゃいいんだろう」と思い何も喋れないでいると、その上司は続けて「まっ、うちの担当は買主と信頼関係を築いてるようだしちゃんと説得しますよ。そして万一の時はうちが守りますからと言って安心してもらいます、ただ一応契約解除という最悪のケースも頭に入れておいてください」と言いました。
う~ん、さすが大手は言うことが違うな~。この上司も頼りになるな~。とその時思ったと同時にすんごいホッとしたのを覚えてます( ´o`)
さて、何を言いたいかというと、買主に説明をしないで、もし後で問題が生じたとしても自分でケツが拭ける自信があれば契約を優先してもいいのではないか、ということです。M住宅販売はひょっとしたら事前に知ってたとしても買主には言わなかったかもしれません。でもよっぽど自信がないと怖いですよね(-_-)
ところで、M住宅販売の上司の言葉で『うちが守る』というのがありましたが、何を根拠にそこまで言えるのか疑問だったので担当者にあとで聞いてみたところ「うちもバックにはそういう人たちがいるので。しかもトップクラスの」とこっそり教えてくれました。その当時はさすがに「そんな大手が!」と驚きましたが、業界長くなってくると「あっ、そう」て感じになってきて。だんだんと一般人との感覚がずれてくる気がします。やっぱり特殊な業界なんでしょうね(^^;)
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